とりあえず身近なこと。ミクシーアプリについて。

最近は就職活動をすることに決めたので、具体的に現在の広告がどういった変動をしているのかを知るために簡単に勉強を始めています。


ここ2週間位で
湯川鶴章『次世代マーケティングプラットフォーム』*1
城田真琴『クラウドの衝撃』*2
野村総合研究所『仮想世界ロードマップ』*3
濱野智史アーキテクチャの生態系』*4
あとはGLOCOMの『智場』シリーズを4冊ほど、読んだりしていました。

どれ一つとして読んで無駄なものはなく、非常に勉強になりました。
どれが特に良かったとかも特になく、いくつかの観点から同一事象を対象化しているから、それなりに繰り返し同じことも書かれていたし、勉強になったなと。

濱野さんはやはり学問的要素が強く、「同期性」うんぬんあたりが非常に重要だし、即自的に自身に取り込むことのできる議論でした。
時間性をいかに分類するかということを思案していたので、非常に参考になりました。
なんにしても濱野さんは文章がわかりやすい。

『智場』やGLOCOMは本当に幅が広い。学者としてより、経営者などの目線で非常に勉強になる小冊子ですね。




そんな流れの中で、ミクシーアプリの広告的狙いがどういったものかを簡単に調べようと思い、今年の4月に行われていたミクシアプリのカンファレンス資料をネットで見たわけです。
で、検索したというより、ミクシ自体のHPにこういったページがあって、簡単にペラペラ見てたわけです。

http://mixi.co.jp/wp-content/uploads/2009/06/mixi_appli_guide.pdf


友人から招待を受けて簡単に参加してみたアプリでは、アプリ上に広告的なものがのっかっていなかったので、じゃあこれはミクシの広告戦略としてどういった意義を持たせたものなのか?と、普通に疑問に思ったから調べたわけですけども。


僕が友人から招待されたミクシアプリは無料で参加できるもので、アプリ内に広告が表示されてもいなかったんです。
となると、アプリ作成者はどういったメリットがあり、そこにミクシにもどういったメリットがあるのかがわからず。
それはそういったアプリを作成することによって、作成者自体のプログラマー的なPRとしての意味があるのか、作った人は単純におもしろくて作っただけなのか。みたいに思って。
あと、無償アプリで、そういうアプリをアップすることで、ミクシ自体の利益はどこにあるのか。
新機能によって新規ユーザーを獲得するサブリミナルな効果があるからなのか、単純にログイン時間を増やすことでミクシ自体の広告効果の拡大があるのか。
これはどういった論理で存在するのか、ちょっとよくわからなかったんですけど、教えて頂けたら嬉しいなと思ったりするんです。


ちなみにアプリを作成するには企業か個人が居て、おそらく企業であれば自社アプリに自社と関連するサブリミナルな広告効果を期待するでしょうし、アプリを課金アプリにすれば、アプリからの収入も得られるわけで。
課金アプリをするユーザーが日本でどれだけ確保できるのかはわからないですけど、、韓国のMMORPGとかはどういう課金制度になってるのかなぁと思ったり?調べなきゃ。あれはパッケージソフトとしてソフトが売られているのですか?まぁ調べろって話ですよね。。




なんにせよ、ミクシアプリも今月からモバイル対応になったはずですし、今後こういったアプリやゲームという形の中に広告が落としこまれていくのが当たり前になっていくのだろうと思います。
というより、ミクシのアプリはある種のセカンドライフ的な仮想世界でもあるわけで、その上での広告という形が当たり前になっていく。
EC系サイトとミクシなどが提携すれば、広告から直接購入へ繋がるようなシームレスなつながりが構築される可能性もあるわけですよね。
なんにせよ、うまくやっているというイメージがより強くなりました。




当然ここでは、ミクシアプリの作成される過程のミクシプラットフォームでのオープンソーシャルうんぬんの在り方もまた新しい物のひとつなんですよね。

普通におもしろいのは、東京に住んでいると当たり前だと思っているミクシが、たとえば東北とかだと5%程度の利用率だというのがおもしろい。
確かに東北大学の友人はミクシをやってないですし、「なんでやるん?」みたいな反応でしたし。




地域SNSとかとミクシのような全国SNSをうまく利活用した地域SNS同士のゆるやかな連携をもっと意図的に創出できればよいのになぁ、と思いつつ。

*1:

*2:

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

*3:

仮想世界ロードマップ――次世代Webへの対応が企業の明暗を分ける

仮想世界ロードマップ――次世代Webへの対応が企業の明暗を分ける

*4:

アーキテクチャの生態系

アーキテクチャの生態系