日記というかメモです。先週はいろいろと盛り沢山だったことと、関連したエントリーをそれぞれ書かなきゃならないという自己言及。

先週は色々と盛りだくさんだった。


10月20日(火)は『GLOCOMフォーラム2009』を聴講させて頂きに青山ダイヤモンドホールに行ってきました。

詳細→http://sites.google.com/site/glocomforum09/


講演者は

ケビン・ワーバック(アメリ連邦通信委員会(=FCC)のアドバイザー)
関口和一(日経新聞の人、GLOCOM客員教授
夏野剛(元NTTドコモのimodeとか作った人、現在慶応SFC特別招聘教授)
津田大介(メディアジャーナリスト)
石黒不二代(株・ネットイヤーグループCEO)
木村忠正(東大総合文化研究科准教授、GLOCOM客員研究員)

みたいな感じでした。


これに関しては別エントリーを近日中にもう一つ記述しようと思っています。







10月21日(木)は自身の所属している大学院研究科内での交流会。
自身の所属には教育学専攻、社会学専攻、社会福祉学専攻、心理学専攻があり(ここに新聞学専攻を名前を変えて参入してくれたら、もっと有意義な交流の幅が広がると思うんだけれど、コミュニケーション学とか)、僕自身のその世話役的に携わっていたので参加しました。

といっても、心理学理論を援用しながらシリアスゲームの開発をしようとしている人と知り合ったことと、
前から仲良くして頂いている、現在ルーマン読書会(今後ルフェーブルを読む予定)を一緒にやっている社会学の30過ぎの先輩と久しぶりに話をしたことくらいが収穫。



シリアスゲーム関係のことをやっている人は、きっちりと今後の自分の居場所に関して考え始めているようで、
iphoneアプリなどのプラットフォームを利用したゲーム開発の部分でゲームを作ることを考えているようでした。

「ゲームとしての競争力としては、心理学の理論的素地をもった信頼度の高い教育シリアスゲームみたいなものを作ることでニーズはうまくゲットできると思っていて」というような話をしていたのですが、
結局のところそういったオンラインゲームでの収益をいかにあげるか、いかにマネタイズできるかというところはネックなんだろうなぁと思いました。

後、僕にはわからないところで、「映像表現等の技術レベルでは飽和点が来ていて、、」みたいなことを話しており、そういう意味では、映像モニターや操作などのインターフェースのレベルでの技術開発が前進すればまた表現技術も変わってくるのだと思い、インターフェース次元だったり使用デバイスの次元でのイノベーションの可能性を見る必要が、コンテンツ制作者にも大きく影響を与えるのだなぁと感じました。





社会学の先輩には、「夏の間に就活をすることにしたことと、その理由は30までに起こるであろう次世代イノベーションの最先端を見据えながら30頃に起業をするための人脈と経営ノウハウを身につけようと思ったから」というような話をしていると、
その先輩もちょうど、「そろそろ起業を考え始めている」みたいな話で、とりあえず盛り上がり、、@笑

根本的に産業構造や、どういった企業が社会的に求められるかという社会的なニーズや価値観、ひいては時代そのものが大きく転換しているので、既存のものとはまったく新しいパラダイムというか理念を持った、有意なソーシャルアントレプレナーとしていくつかのニーズを満たせる企業を創っていかないとね。というような話が抽象的な次元では行われ。

具体的なところは絵にかいた餅になってしまうのでここでは書かないですが、個人的には彼のような先輩と一緒に働けてもおもしろいなと思っていて、今週一番テンションが上がったのがそこでの話でした。







10月22日(金)に行ったデジタルコンテンツEXPO2009と、そこで参加した「デジタルコンテンツプラットフォームシンポジウム」もなかなか面白く。

デジタルコンテンツEXPOの展示自体は、技術的なことはよくわからないので観客魂丸出しできゃっきゃ楽しかったです。
と言いつつ、金曜の割に混んでてめんどくさくなったので、興味あったのに体験してないとかいくつかあったり。
3D系のテレビなんですけど、個人的にそんなに驚かなかったんですよね。別に奥行そんななくて良いやーとか思ったり。
もう少しの技術の向上とかが待たれるというのが自分的には本音。まぁまだ個人の日常使用向けではないなというかんじ。


ひとつだけ特におもしろいと思ったのは、仮想上の熊のぬいぐるみにさわった感触を指に伝えるインターフェースの展示。
まぁぬいぐるみ自体に触れた感じというよりは、物に触ったときの反動みたいなものに特化しているうえ、まだまだの技術なのだと思うのですが、
仮想上の物体に対する触覚インターフェースの研究が、実際にデモで行えるところまで来ているのはすげぇなと思いました。

ARとかで作った電脳物質に、電脳的に触覚を付与することができる可能性を演繹的に想像できる訳で、ちょっとすげぇなと。
まぁ、現実的にはインターフェース自体をどういった形で実用化できるかとか考えると、すげー先の世界ですけど、触覚と視覚と聴覚を結びつけるという試みは他にもみられたので、非常に興味深かったです。




「デジタルコンテンツプラットフォームシンポジウム〜新たなコンテンツビジネスを生み出すプラットフォームの行方〜」も非常に興味深く聞かせて頂きました。

モデレーター:津田大介
お話:川上量生ドワンゴ会長)、植田修平ゲームポット代表取締役)、信谷和重(経産省文化情報関連産業課長)

といった面々。

シンポジウムのテーマ設定は「デジタルコンテンツをいかにマネタイズするか」というところでしたね。
これについても別エントリーで自分のために整理しておこうと思うので、別記します。








10月22日深夜から、「朝まで生テレビ」。偶然テレビかけたら東浩紀が出ていて見てしまう。

僕は番組が始まった当初にツイッターで、

「世代間の対立という争点そのものの設定が、実際問題争点がカスケードを起こしているように思ってしまうのですが。まぁ黙って聞こう。」
「世代間論争という設定より、世代を超えていかに共同性を構築するかということに設定変えた方が良いと思うんですが。まぁ黙って聞こうpart2。」


という風に呟いていたのですが、

しばらく何も発していなかった東さんがはじめに話を振られたときに同じようなこと、「未来を語る必要がある」とか「今までの話がまったくつまらない」的な発言をして、おもいきりよく議論をおもしろい方向にひっぱってくれたのが気持ちよかったですね。

これに関しても、自身のツイッターの発言等見返したりしながら、いくつか普通に自己の考えと引き合わせて後日何かアップしようと思っています。


なんにしても、http://www.j-cast.com/2009/10/24052476.html のニュース記事のように、東浩紀の発言が「大胆」であるということばで表現されている時点で、「想像力が技術や現実に追いついていない」という状況が露呈されているように思う。

東浩紀が放送で「ロングテール」ということばを持ち出していたが、
ロングテールという発想はもはや埋もれてしまったかのように見えるものが発見されやすくなり、実はそれらも集合すれば相当な売り上げになってくるということなので、
それは非常に個人化されたトリビアルな智を拾い上げることのできる可能性がネットの世界にはあるということを実証してくれている訳で。

だからこそ、ウェブのアーキテクチャの設計によってミクロな智を拾い上げることのできる可能性はより増大するし、そこが重要な議論の焦点になる。


といったところで、昨日の深夜頃、東さんや昔のised@glocomのメンバーだった人たちが、ツイッター上で面白い議論をなさっていたのを現在拝見中。



もし安田講堂で12月7日にシンポジウムが開催されるのであれば、間違いなく参加したい所存であるという意思を勝手に表明しておきます。

参考↓
http://togetter.com/li/399





いやぁ、先週はとりあえず盛りだくさんではあったなぁと、思い返しつつ。